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薬剤師の転職面接では、何を聞かれるのでしょうか。
面接対策を調べると、志望動機や自己PR、長所・短所など、さまざまな質問例が出てきます。
私はこれまで4回転職しています。
正確な数は覚えていませんが、合計すると十数社の面接を受けてきました。
振り返ってみると、一般的な面接対策でよく見る質問を順番に聞かれたという印象はありません。
多かったのは、なぜ転職するのか、これまで何をしてきたのか、いつから働けるのかといった現実的な確認でした。
一方で、「なぜうちの会社なのか」といった典型的な志望動機は、一度も聞かれた記憶がありません。
この記事では、4回の転職活動で実際に何を聞かれたのか、退職理由をどう伝えていたのかを振り返ります。
あくまで私が受けた面接での経験なので、会社や求人によって質問内容が違う点はご了承ください。
実際の転職面接では何を聞かれた?
最初の転職では1社だけ面接を受け、そのまま入社しました。
2回目は3社ほど。
3回目と4回目は、条件を比較するためにそれぞれ複数社を受けています。
不採用になった会社もあれば、入社時期が合わずに進まなかった会社もありました。
その中で、多くの会社から聞かれたのが退職理由・転職理由です。
また、「いつから働けますか」という勤務開始時期は、私が受けたすべての会社で確認されました。
これまでの経験については、転職サイトから事前に経歴が伝わっている場合には、一から細かく説明しないこともありました。
反対に意外だったのが志望動機です。
「なぜこの会社なのですか」
「なぜこの店舗を希望したのですか」
といった質問を、私は一度もされた記憶がありません。
なぜ聞かれなかったのかは分かりません。
退職理由や、次にどのような仕事をしたいのかを話す中で、ある程度伝わっていた可能性はありますが、これは推測です。
少なくとも私の経験では、面接用に作った志望動機をそのまま答える場面はありませんでした。
面接でこちらから何を確認するか、職場見学でどこを見るかについては、こちらの記事でまとめています。
関連記事:薬剤師の転職で求人票だけではわからないこと|面接・職場見学で見るべきポイント
退職理由はどう伝えていた?
退職理由は多くの面接で聞かれましたが、理由を説明すると、それ以上細かく追及されることはあまりありませんでした。
1回目の転職では、体調面で今の働き方を続けることへの不安もありました。
ただ、もう一つ大きかったのが調剤経験です。
当時はドラッグストアで働いており、このままでは十分な調剤経験を積めないのではないかと感じていました。
そのため面接では体調面については触れず、
「今後のために調剤経験を積みたい」
という理由を中心に話しました。
これは面接のために作った理由ではなく、実際に転職を考えた理由の一つです。
2回目は、上司との働き方が合わないことが大きな理由でした。
指示や言うことが日によって変わることに負担を感じ、その環境で働き続けるのは難しいと思うようになりました。
このときは面接でも比較的正直に伝えています。
印象が悪くなる可能性は考えましたが、次の職場でも同じような環境になることを避けたかったからです。
3回目の転職では、残業が多かったことと、年収を上げたいことを伝えていました。
その一方で、
「OTC販売があること自体は問題ないが、今後はより調剤を中心に働きたい」
ということや、学校薬剤師、在宅など、今後やってみたい仕事についても話しました。
4回目には、昇給がないことや残業が多いことなど、転職を考える理由はいくつかありました。
その中でも大きかったのが、経営者が変わり、会社の方針も変わったことです。
面接では、この方針変更を中心に説明しました。
この頃には転職回数も増えていましたが、1回目や2回目の会社を辞めた理由まで遡って、細かく聞かれることはありませんでした。
転職回数そのものが面接や求人紹介でどう扱われたかについては、こちらの記事でまとめています。
関連記事:薬剤師は転職回数が多いと不利?4回転職した経験から感じたこと
振り返ると、私は退職理由を面接用に作り替えていたわけではありません。
ただし、本当の理由をすべて話していたわけでもありません。
実際の退職理由は一つではなく、残業、給与、上司との関係、会社の方針、今後経験したい仕事など、いくつかの理由が重なっていました。
その中から、面接で伝える意味があり、次の仕事にもつながる理由を中心に話していたと思います。
不満だけを話すのではなく、
「なぜ転職するのか」
「次はどう働きたいのか」
がつながるようには意識していました。
一方で、次の職場でも繰り返したくない問題については、多少印象が悪くなる可能性があっても伝えていました。
採用されることだけを優先して、入社後に同じ理由で辞めることになっては意味がないと考えていたからです。
経歴や管理薬剤師経験はどう聞かれた?
面接では毎回、最初から詳しく職務経歴を説明したわけではありません。
私が利用した転職サイトでは、担当者へ伝えた経歴を、面接前に匿名で求人先へ共有してもらったことがありました。
その場合は経歴を一から説明するというより、
「このときはどうだったのですか」
という形で、個別の経験について確認されることが多かったです。
私は管理薬剤師として働きたいことも、あらかじめ担当者へ伝えていました。
管理薬剤師としてのスタッフ管理や店舗運営について、細かく聞かれた記憶はあまりありません。
ただ、これまでの仕事について聞かれたときには、在宅業務や加算算定に向けて取り組んだことなどを伝えていました。
転職サイトへ登録した後の流れや、担当者とのやり取りについてはこちらの記事でまとめています。
関連記事:薬剤師転職サイトに登録するとどうなる?流れと注意点を薬剤師目線で解説
勤務開始時期はすべての面接で聞かれた
私が受けた面接で、毎回確認されたのが勤務開始時期です。
「いつから働けますか」という質問は、すべての会社で聞かれました。
今すぐ薬剤師が必要な会社と、半年後まで入社できない人では、条件が合わないことがあります。
仕事内容や経験だけでなく、会社が採用したい時期と自分が退職できる時期が合うかどうかも重要です。
そのため面接前には、自分が現実的にいつから勤務できるのかを整理しておいた方がよいと感じました。
一番話しにくかったのは年収や待遇だった
私が面接で一番話しにくかったのは、退職理由よりもお金のことでした。
年収は高い方がうれしい。
ただ、自分の経験ならいくらが適正なのかは分かりません。
「今より年収を上げてほしい」と言ったら、印象が悪くなるのではないかとも考えていました。
そのため3回目くらいまでの転職では、年収やインセンティブについて自分から積極的に聞くことはほとんどありませんでした。
直接聞きにくい条件については、転職サイトの担当者を通して確認することが多かったです。
求人を紹介してもらうだけでなく、年収や手当など、自分では聞きにくい条件を担当者から確認してもらえるのは、私にとって転職サイトを使う理由の一つでした。
4回目の転職では少し変わりました。
薬剤師として10年以上働き、管理薬剤師も経験していたこともあって、
「今より年収を上げることは可能ですか」
「転居費用は出ますか」
「家賃補助はありますか」
といった条件を、自分から確認するようになりました。
経験を積んだことで、自分の希望を伝えることへの抵抗が以前より少なくなっていたのだと思います。
転職に引っ越しが伴う場合は、職場の条件だけでなく、住む場所や通勤、車など生活面も考える必要があります。
関連記事:転職で引っ越して感じたこと|住む場所・通勤・車で見落としやすい点
また、これまで受けた中で1社だけ、給与についてかなり具体的に説明された会社がありました。
処方箋枚数や店舗の利益から、どのくらいの給与を出せるのか。
さらに、加算の取得状況や人員体制によって、年収がどう変わるのかまで説明を受けました。
ここまで具体的に説明された会社は他にはありませんでした。
自分が何をすれば評価され、それが給与にどうつながるのかが分かりやすかったのは印象に残っています。
年収の数字だけでなく、給与がどのように決まるのかも、転職先を比較する材料になると感じました。
まとめ|薬剤師の転職面接では、自分も職場を確認する
最初の頃は、面接ではできるだけ良い印象を持ってもらうことを強く意識していました。
もちろん、わざわざ悪い印象を与える必要はないと思っています。
ただ、転職を重ねるにつれて、面接は自分が評価されるだけの場ではないと考えるようになりました。
仕事内容や年収、働き方など、自分がその職場で働けるかをこちらから確認する場でもあります。
退職理由についても、面接用のきれいな理由を一から作るのではなく、本当に転職を考えた理由の中から何を伝えるかを考える。
そして、不満だけで終わらせず、次の職場ではどう働きたいのかまでつなげて話す。
4回の転職を経験した中では、その方が自分自身も話しやすく、転職先を選ぶうえでも納得しやすい方法でした。

